てづか内科・循環器クリニック

コラム

ドキドキ動悸〜病気かな?と思ったら〜

 動悸は“胸がどきどきすること。心臓の鼓動がいつもより激しく打つこと”を意味します。 動悸は脈の乱れ(不整脈)を自覚する場合もありますが、不整脈がない場合にも感じることがあります。例えば、都市に住み生活音に囲まれている方が、温泉などに行き静かな状態になったときや、緊張したり運動した直後などの動悸は生理的なものであり特には問題ないことが多いです。 逆に安静時に突然ドキドキし、突然落ち着く動悸は不整脈、特に発作性上室性頻拍など頻脈性不整脈である可能性が高いと思われます。めまいを伴っていた場合は、血圧低下によるショックに近い状態である可能性が高く、また長く続く場合は心不全を来し、呼吸困難になる場合があるため、専門医の受診をお勧めします。 一瞬だけ”ドキ”とする動悸は期外収縮といわれている不整脈である場合がほとんどです。基本的には問題がない場合が多いですが、中には心疾患に伴い出現する場合もあり、心臓超音波検査などの精密検査が必要となります。 不整脈にはいろいろな種類があり、その種類によって治療が異なるため、不整脈による動悸の診断には心電図検査が必要になります。常に動悸を自覚している場合は、簡単に診断ができますが、時々自覚する場合には診断が困難な場合があります。その場合、24時間の記録が可能なホルター心電図検査や、カードガードなど1週間から2週間程貸し出し、動悸の自覚があった場合に記録を行う心電図検査が必要になってきます。 いずれにせよ動悸の原因を探り、治療の方針を定めていくには専門医による検査、診察が必要です。動悸が気になる方は一度当院に来院されてみてはいかがでしょうか。